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発明家  永谷 研一 Blog 今日の富士山

成長する人の内省とは(ある留学生の話)

2014年10月17日 日記

2014年10月17日(金)晴れ
スクリーンショット 2014-10-17 8.19.25
今日の富士山は快晴の中でザ・ニッポン!と言える
きれいな姿を見せています。
さて
昨日は、とある大学に行って教職員向けのワークショップ
を開催してきました。
テーマは

「成長する人の内省とは?」

です。

この大学では、留学に力を入れており毎年多くの学生
を海外の様々な場所に送り込んでいます。
国際キャリアセンターが支援をしてITを使って手厚く
フォローも行っています。

留学前においても事前授業を行っており
ひとり一人に「目標を設定」させています。

学生たちは毎週eポートフォリオのシステムを使って
「この一週間で学んだことを振り返り、文章を書く」
ということをやっています。

「学習履歴」

と言います。

このようなことを通じて、単なる語学留学ではなく、
様々な社会人・グローバル人としていの行動様式
を身につけていくというプログラムになっているのです。

問題は、その学習履歴の文章の内容です。

例えば、ある学生の文です。

ーーー
山田花子(仮称)

目標「内向的な性格を外向的に変える」

2014/7/10  振り返り文

アメリカに到着したばかりの私は相変わらず勇気がなく
誰にも話しかけられませんでした。ところがクラスメイト
が話しかけてくれたので勇気を出して英語で話したところ
とても気さくに話せました。またボランティア活動に参加し、
活発的な行動ができたと思います。

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この文章を見て皆さんはどう思われますか?

まずひとつ良い事は

目標に対して、どう経験したかを書いている点です。

「目標達成に向かって成長しようとしている姿」

が見られます。素晴しい事です。

しかしもったいない点も多く見受けられます。

・クラスメイトとどんな事を話したのか?
・ボランティアで活発にできた理由は何なのか?
・そのときどんな気持ちだったのか?
・次はどんな工夫をしようとしているのか?

すわなち
詳細な事実、原因の分析、本音の感情、次なる行動
の4点が書かれていないのです。

これでは、単なる反省文になってしまい感想文と
変わりがありません。

「経験から学んだ事」

にはならないのです。

内省=内を省みること

「自分で気づく力の養成」

となります。

留学という貴重な経験をしているのですから、
ぜひ自分の成長につなげてほしいものですね。

それにはまず内省技術を習得してから振り返り文を
書くようにすると良いと思います。

継続することで必ずや自己成長のOSとなるでしょう。

では!