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発明家  永谷 研一 Blog 今日の富士山

仕事の質は子どものころの「美意識の育成」に関係がある

2013年06月13日 日記

今日の富士山 2013年6月13日(木) 曇り
2013-06-13
今日も曇りで富士山は見えません。台風は進路を変えて上陸はなくなったようですね。今日は大阪出張なので助かります。
さて
昨日はNPO子ども・宇宙・未来の会(通称KU-MA)のNPO総会がありました。昼間は参加できなかったのですが懇親会だけに参加してきました。
親子の理科の実験教室「宇宙の学校」と言えば知っている人も多いでしょうか。私も地元で2009年から宇宙の学校を開講しています。http://uchu.i-ra.jp

会長は、JAXA名誉教授である的川泰宣(まとがわ やすのり)先生です。
「はやぶさ」で西田敏行さんが演じていた人ですね。まさに日本の宇宙開発、ロケット改良で大活躍されてきた方です。
宇宙教育の父としてJAXA宇宙教育センターを立ち上げ、2008年からKU-MAを作って宇宙の教育を展開されています。

さすがKU-MAの懇親会、20人くらいが参加していましたが、いらっしゃる「おじさま」たちがただもんじゃない人たちばかりでした。

・宮大工を指導する棟梁。この人がいなければ清水寺の修復はできなかったというくらいの棟梁
  (的川先生は棟梁の棟梁だから大棟梁だって笑ってましたが。。)
・宇宙・サイエンスの引導者。
・実力派ソプラノ歌手
極めつけは
・はやぶさを打ち上げたM-Vロケットの4号機5号機のハンダ付けを行った職人
  (人手でやるんですね。特注品みたいなものだから当たり前か。笑)
などなど。
的川先生曰く、「音楽や芸術や職人などこのような人たちから学べる事は多い。もっと子どもたちに伝えていかなくては」だそうです。
そうですね。日本には驚くほどすごい「技(ワザ)」があります。その「技(ワザ)」を磨く文化こそ日本の1つの良さであります。
(その技が結集して「はやぶさ」はイトカワから石を持って帰還できたのでしょう。)

みなさんと楽しく話していてふっと誰かが言った言葉が耳に残りました。
「子どもたちに「美意識」を染み込ませることが大切である」
という言葉です。要は、
「何を美しい」と感じるか、
ということです。例えば、同じ片付けであっても、きれいにする子と適当な子に分かれます。それは「美意識の差」だと言うのです。
仕事であっても同じ。美意識があるかないかによって、仕事の質が違います。まさに「技(ワザ)」の世界は美意識の固まりなんですね。だからすごい仕事を成し遂げることができるのです。
仕事の質は「美意識」に依っているってことなんですねえ。新発見でした。

問題はその美意識をどうやって根付けるか。ですね。10歳くらいまでには出来上がっちゃうとのこと。できればもっと小さいころがいいそうです。
前に別の大学の先生に、親がかける一言が大切だって聞いた事があります。
子どもが
「風が吹いてきた」
と言ったら
「そうだね。いいにおいだね。そろそろ春が来るんだね」
って一言加えて話すといいそうです。

んーうちの子はすでにだいぶオリジナル美意識が出来上がっちゃってるなー。(笑)
では
「今日も元気にいってらっしゃーい」