今日は仕事の生産性を考えてみたい。
ダイヤモンド社「非効率なホワイトカラーの働き方はどう変わるべきか 」 によると、
日本の就業1時間当たりの労働生産性は40.1ドル(4250円)と、OECD加盟34ヵ国中で第20位。主要先進7ヵ国では1994年から19年連続で最下位だそうだ。
誰だって仕事はパッパッ終わりにしたいし、スマートにやって「できるヤツ」と言われたい。業績に貢献して認められたい。でもなかなかそうはいかない。
そこで仕事の生産性について考えてみよう。
算数式にすることこうだ。
仕事の生産性=成果÷時間
要は単位時間あたりどれだけ成果を生み出したか。ということだ。
生産性を著しく上げるには、どうしたらいいだろうか。
そう時間を0に近づけるしかない。そのためにどうすればいいか。
拙著「絶対に達成する技術」(KADOKAWA)にP.74書いた一節を使うと3つの思考法がある。
中止:本当にその仕事をやる必要があるのか。目的は何か。
委譲:その仕事は自分がやる必要があるのか。誰か代わりはいないか。
合併:その仕事は何か他の仕事と一緒にできないか、ついでにやれないか。
この3つの思考が動きだすには、
その仕事の目的をわかっている必要がある。しかも上位目的である。
すなわちその仕事がもたらす価値、期待されている最終ゴールである。
気をつけなければならないのは、その仕事の発生(例えば上司からの指示)だけ
を捉えてもその上位目的は見えないことである。
「おい、会議で使うからこの紙コピーしてくれ」
と部長に頼まれたとする。
「えっと。会議は10人参加だから、10部印刷コピーするかな」
と考えるのは早計だ。
その紙を何で使うかを知らなければ、どれくらいどのレベルのコピーをすればいいかわからない。
もしかしたら、部長1人が使うだけかもしれないのだ。
もっと目的を深く考えたらコピーが正しい選択でないかもしれないのだ。
デジタルデータをもらい、参加者全員にメールで配布するほうがよい可能性もある。
普段の1つ1つの仕事の中で、本当にその仕事の仕方は正しいのか。
労働時間が長いと愚痴るまえに、自分の仕事の仕方を考えてみたらどうだろうか。
この3つの思考法を習慣化したら、あなたは楽に成果を出せるようになるはずである。